心には届かなくとも　　

耳には届く

小鳥がさえずるのように

木の葉のざわめきのように

意味のない言葉のかけらを

旋律にのせて　あなたに届けよう

気づかなくともいい

私の言葉が　あなたにふりかかりさえすれば

私は目が悪いが耳も悪い。
だから、困ったことに空耳が多い。
自分の都合の良いように聞いたり、はたまた、全く意味不明な言葉として捉えたり。
だけど、それはけっこう面白い。

ある時、誰もいないはずの山の中で確かに何かの声、いや言葉を聞いた。
確信はあるのだけれども、表現はできない。
あの時は不気味に感じたけれども、今思うと、何かの音が私に聞かせた空音（そらね）。
でも、私の耳、頭はその物音を意味のある何かだと感じ取った。

人間の言葉も意味が分からなければただの物音、意味のない音の羅列。
だけども、分からないなりに良く耳を澄ませば、伝えたい何かは伝わってくる。
だからこそ、言語の違う人々でも生活が成り立つ。

私が山の中で聞いた何かの音も、木々や山の何かの語りかけであったら楽しいな。

などと、今は思って楽しめる。

実際あの時は怖かった…

今回のモデルさんは、聞く耳を持たないらんま君に一生懸命語りかける久能小太刀さん♪