ラムとしゃんぷのアイドル物語
(無断転載禁止!)
   2 冬はやっぱり中華まんね♪

「冬はやっぱり中華まんね♪」

「は〜い、カットオーケー!お疲れさんしゃんぷちゃん。」
「ど〜もね!…ふぅ…」

先日の水泳大会での活躍が認められ、ボツボル仕事も入ってきたシャンプちゃん。
今日は「日本中華まん協会」のCMの撮影でした。
無事撮影を終えたそのとき…
「おや?あの綺麗な着物を着ているのはこないだの鬼娘ね!」
そう、ちょうど入れ替わりで同じく新人アイドルのラムちゃんが入ってきました。
「あのこはなぜあんなに綺麗な着物を着てるね?」
しゃんぷちゃんがスタッフにそう尋ねました。
「ああ、ラムちゃんは今年頑張ったから、紅白に出場できるんだよ、
今日はそのリハーサルさ。」
「私は出られ何の無いのあるか?」
「シャンプちゃんは今年のlおしまいにデビューしたから資格が無いんだよ
。来年頑張ろうね。」
「そうあるか…」
しゃんぷちゃんは残念そうな顔でマネージャーの、亜比田夢臼、
通称ムースの方をじっと見た。
何を隠そう、しゃんぷちゃんのデビューが遅れたのはすべてこの男のせいなのです。
超ド近眼の彼が、チケットの手配からビザの手配に至るまで、
すべての書類を間違ってしまっていたから…
でも、しゃんぷちゃんは文句を言いませんでした。
だって、日本に来てからの彼の献身的な働きぶりに感謝することはあっても、
不平などは無かったからです。
「来年がんばるね!」
しゃんぷちゃんはそうつぶやいて、
大きく伸びをしながら手にした中華まんを一口かじりました。


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