ラムとしゃんぷのアイドル物語
(無断転載禁止!)
   10  たっなばった〜!

笹の葉さらさら、軒端に揺れる
見とれる少女の目の前を
ミルクの川が流れてる

さて明日は七夕、ラムちゃんは嬉しそうに夜空を見ています。
「どうしたんじゃ?」
「ああ、ダーリン、うち今ねお願いをしてたっちゃ。」
「お願い?何の?」
「楽しいお仕事が回ってきますようにって。」
「楽しい仕事?明日は夜にライブがあるじゃろうが。」
「うん。」
「アレは楽しくないのか?」
「いや、楽しいっちゃよ、でもね、もっと色んなお仕事もしたいっちゃ。」
「ふ〜ん、どんな仕事じゃ?」
「…分からないっちゃ。」
「なんじゃそりゃ?」
「でもね…」
「でも?」
「夜空を見てたら、何かもっともっと何でもできそうな気がしてきたっちゃ。」
「…どれ。」
「…」
「…、なるほど、なんだかもっともっと何かができそうな気がするなあ。」
「♪」
「よし!じゃあ短冊に願い事を書こう!」
「うん♪」


翌朝、事務所の近所の人立ちの間に噂が広まった。
「ラムちゃんのあの事務所、かなりしんどいらしいよ…」
「ほんとうに?結構売れていると思ったけどな〜?」
「だって短冊にこう書いてあったよ。」
「え?どう?」
「お仕事が欲しい。」

あ〜あ、ラムちゃんはまだ日本語が上手くないですね。


さて、今日は「たなばた」。
なぜだか急に、ラムちゃんシャンプーちゃんに仕事が回ってきました。
急なことなので、とりあえず春に評判の良かったしゃべくりをすることになりました。

「こんにちは〜!ラムとしゃんぷーです!」
「ふたりあわせて、」
「ラムとシャンプーです!」
「まんまかい!」
「まあえええやん、それよりな…」
「なに?」
「実は、うちこの仕事今日急にはいってん!」
「うちもや!」
「何でと思う?」
「なんでやろ?」
「ほんとは今日ここでライブしはる予定やった歌姫さんがドタキャンしてんて。」
「へ〜、そらまたなんで?」
「何でも晴れたから今日はデートやねんて。」
「あれま!もしかしてその歌姫さんって…」
「そう、織姫様!」
「んなあほな!」
「でもな、そのお影でうちらに仕事がまわってきてんで。」
「ほんまやな〜♪営業もしてないのにね。」
「よかったね〜♪」
「ほんまほんま、これがほんまの…」
!(・∀・)(・∀・)「たなぼた!」

お後がよろしいようで。<(_ _)>


さあ今日はねんに一度の七夕さん!
上手く晴れてデートができるかな?
よし!みんなで盛り上って熱気で雨雲を吹き飛ばせ!

というわけで「七夕ライブ」のポスターです。



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