アイドル地獄変

ガンバレラムちゃん!
みんなが君を応援してるぞ!

13 あ〜まのが〜わ〜♪ ぬ〜る♪ぬる♪

わー!わー!わー!
七夕ライブもしよいよフィナーレ。
感極まったラムちゃんは、セットの天の川にダイブ〜!
でも、あれれ?
なんだかベトベトぬるぬる♪
「なんだっちゃ〜?」
この光景に思わず会場は総立ち!(どこがかは言えません!)

でもどうして、天の川のセットが白くてぬるぬる?
う〜ん、そこはやっぱり「ミルキーウエイ」?

〜舞台裏にて〜

おや?なにやら小声で電話の声が…

「やったよ!ネガネに言われたとおりにセットの天の川の水を細工しておいたよ。メガ…」
「名前は言うな!」
「ごめんよ、ごめんよ、そんなつもりじゃあなかったんだよ、つい…」
「まあいい…、それよりも今回のこと決してラムさんに気づかれるなよ。」
「そりゃあもう、だからな、な、…、」
と、その時大きな声が。
「お〜い!大道具のチビさ〜ん!やったじゃない!観客は大喜びだよ!」
「え?」
「あのリアルな波の流れあのネトネトが効いたな〜♪」
「はぁ…」
「そしてなにより、あのネトネトヌルヌル…、あははは!大受けだよ!」
「そ・そうっすか〜♪」
大道具のチビは思った、やっぱりあの眼鏡の男に従っていれば間違いはない、と…

〜エピローグ〜

よぉ〜し、よし!
これでまたラムさんのライブが話題になるぞ。
よし!よしよしっ!
私のすべては彼女のため!
彼女の成功のためにこそあるのだ!
メガネの奥のつぶらな瞳がキラリと輝いた。


某所でりんこさんが素敵なSSをつけてくださいました。

後日談:大道具の新人チビはその日のうちに給料も貰わずに忽然と姿を消していた。
同日深夜、雨のそぼ降る友引町の牛丼屋内。
「ガララ」
店 員「へい、らっしゃい」
チ ビ「並みとおしんこ付けて」
店 員「かしこまりました」
メガネ「・・・チビよ、よくやった(ボソ)」
チ ビ「やぁ、そんなぁ」
メガネ「照れるな。貴様は牛丼並み以上のことをやってのけたのだ。
     あ、すいませ〜ん!今の牛丼、特盛りにしてくださ〜い!それから玉子も付けて〜!」
店 員「わっかりました〜」
チ ビ「えぇ!ど、どうして〜?」
メガネ「俺のオゴリだ。遠慮なしに食ってくれ」
チ ビ「ほ、ほんとに?わぁ〜い、メガネ、ありがとう」
メガネ「ところで、あれは?」
チ ビ「・・・何?」
メガネ「給料だよ!忘れたのか、約束しただろう。計画を立て、お前を潜り込ませてやったのは誰だ?
    他の誰でもない、俺だ。嫌がるお前をたきつけ、いや奮い立たせ実行部員として出て行かせたのは、そうこの俺」
チ ビ「うん、そうだよ(にこにこ)」
メガネ「だから〜給料を半分ヨコすってぇ約束だったろうが!」
チ ビ「・・・あ!!貰うの忘れてきちゃった〜」
メガネ「あ、たびたびすみませ〜ん、さっきの特盛り、やっぱり並みにもどしてくださ〜い。それから玉子も無しでお願いしま〜す」
店 員「もう作っちゃいましたよ」
メガネ「そうですか、じゃあそれでいいっす」
チ ビ「メガネ、ごめん、ごめんよ〜」
メガネ「・・・アホかぁー!!」
チ ビ「ほんとにごめん・・・」
メガネ「・・・もういいわい。終わったことをいちいちグダグダ言ってても始まらん。とにかくお前はよくやった」
チ ビ「メ、メガネ〜」

そのときパーマとカクガリは家で石のように眠っていた・・・。
 

その寝顔は目の周りがパンダのようなっていた、ということを付けくわえておこう。


(*^人^*)「さんきゅ♪」



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